タトゥーのデザインを決めるのは簡単なことではありません。
一生消えることのない刻印だからこそ、慎重に選びたいものです。
今回は、タトゥーデザインを決める前に知っておくべきポイントと、入れてはいけないデザインについて詳しく解説します。
デザインを決める前に、この記事をぜひ参考にしてください。
目次
タトゥーデザインの決め方で知っておくべき4つの基本ポイント
- 慎重な決断が必要な理由
- 入れる場所による制限事項
- 彫師との相談のコツ
- デザインの大きさと色の選び方
慎重な決断が必要な理由
タトゥーは一度入れると簡単には消せない永続的なボディアートです。
除去をする場合は、施術費用の何倍もの費用がかかるうえ、完全に元の肌に戻すことは困難です。
また、タトゥーがあることで、就職や結婚など、人生の様々な場面で予期せぬ制限を受けることがあります。
特に、温泉やプール施設の利用が制限される可能性もあるため、入れる前に十分な検討が必要です。
タトゥーの理解がある恋人を見つけても、その親御さんを納得させることは難しく、予想以上に人間関係に影響を及ぼすことがあります。
さらに、職業選択の幅が狭まる可能性も考慮に入れる必要があります。
特に若い方は、将来の生活への影響を慎重に考える必要があります。
一時の感情や勢いで決めるのではなく、本当に一生涯付き合っていけるデザインなのか、しっかりと時間をかけて考えることが重要です。
以下の記事でタトゥーを入れることによるデメリットについて書いてますので参考にしてみてください。
入れる場所による制限事項
タトゥーを入れる場所の選択は、将来の生活に大きく影響する重要な決断です。
特に初めてのタトゥーの場合、見えにくい場所を選ぶことをお勧めします。
手の甲や首など、常に露出する部位は、冠婚葬祭の際に困る可能性があるため、慎重な検討が必要です。
また、服装の制限も考慮に入れる必要があります。
例えば、ラッシュガードやラッシュパーカーで隠せる場所を選ぶことで、海やプールでの活動を楽しむことができます。
温泉旅行の場合は、個室に風呂がある部屋を選ぶことで対応できます。
見える場所に入れる場合は、タトゥーへの理解が進んでいない日本の現状を十分に理解したうえで決断することが大切です。
服で隠せる場所を選ぶことで、社会生活での制約を最小限に抑えることができます。
就職活動や仕事上の影響も考慮に入れて、慎重に場所を選びましょう。
彫師との相談のコツ
プロの彫師は、豊富な経験と専門知識を持っています。
相談の際は、自分の希望するイメージをできるだけ具体的に伝えることが重要です。
漠然としたイメージでも構いません。
あなたの話を聞きながら、最適なデザインを提案してくれます。
また、デザインの修正や変更についても柔軟に対応してくれるので、納得いくまで相談することをお勧めします。
絵柄の選び方は店舗によって異なり、店舗にある見本から選ぶタイプや、完全オリジナルで作成するタイプなど様々です。
店舗見学を許可している場所も多いので、実際に足を運んで雰囲気を確認するのもよいでしょう。
彫師選びは、ポートフォリオやSNSでの作品を確認し、自分の好みに合う人を選びましょう。
衛生面についても必ず確認し、安全な施術ができる環境かどうかを見極めることが大切です。
デザインの大きさと色の選び方
タトゥーの大きさや色の選択は、デザインの見栄えに大きく影響します。
カラーかモノクロ(ぼかし)かの選択は、好みで決めて問題ありませんが、後からの変更が難しいため、慎重に検討する必要があります。
特にカラータトゥーをモノクロに変更することはできず、モノクロをカラーに変更する場合も、発色が悪くなる可能性があります。
使用したい色があれば、あらかじめ彫師に伝え、アドバイスをもらうことをお勧めします。
サイズは、体の部位とのバランスを考慮して決定することが重要です。
将来的なデザインの追加も考慮に入れ、余白を適度に残すことも検討しましょう。
デザインが決まったら、下書きの段階で大きさや配置を確認し、必要に応じて調整することが大切です。
アフターケアについても事前に十分な情報を得て、きれいな仕上がりを保つための準備をしましょう。
タトゥーデザインの決め方で避けるべき4つの危険なパターン
- 恋人の名前を入れるリスク
- 文化的な誤解を招くデザイン
- 特定の組織を連想させる模様
- 宗教的シンボルの扱い方
恋人の名前を入れるリスク
恋人の名前をタトゥーとして入れることは、将来的に大きな後悔を招く可能性が極めて高いものです。
関係が変わってしまった場合、その名前は一生涯消えることのない後悔の象徴となってしまいます。
例えば、21歳の女性が背中全体に彼氏の名前を入れ、わずか1週間で破局してしまったケースがありました。
このように、感情的な判断でタトゥーを入れることは、将来に大きな影響を及ぼす可能性があります。
特に大きなサイズで目立つ場所に入れた場合、新しい恋愛関係を築く際の障害となることも考えられます。
また、名前の除去には高額な費用がかかり、完全な除去も難しいため、感情的な決断は避けるべきです。
タトゥーは一時の感情で決めるのではなく、長期的な視点で考えることが重要です。
将来のパートナーや、そのご家族との関係にも影響を及ぼす可能性があることを忘れないでください。
文化的な誤解を招くデザイン
文化や地域によって、同じデザインでも異なる意味を持つことがあります。
例えば、蝶や桜、太陽、ライオンなどのデザインには、それぞれ特別な意味が込められていることがあります。
蝶は自由や変化を表すこともあれば、死や別れを象徴する文化もあります。
また、特定の文様や記号が、意図せず特定の組織との関連を連想させたり、不適切な意味を持つ可能性があります。
さらに、国や地域によって同じシンボルでも受け取り方が大きく異なることがあるため、注意が必要です。
デザインを選ぶ際は、その文化的背景や意味をよく調べることが重要です。
特に海外旅行をする機会がある場合は、訪問先の国での意味や受け取られ方も確認しておくことをお勧めします。
タトゥーが意図せず誤解を招かないよう、デザインの持つ意味や文化的な背景について、彫師やその道の専門家に相談することも大切です。
犯罪組織と関連づけられる可能性のあるもの
ナチスの象徴(ハーケンクロイツやSS)
意味:ナチス・ドイツに関連するシンボルは、極端な差別思想を支持するものと見なされます。
危険性:世界的に批判され、特にヨーロッパでは法的問題に発展する可能性もあります。
スカル(頭蓋骨)
意味:死や危険を意味することが多いですが、メキシコの「死者の日」では祝福的な意味を持つ場合もあります。
危険性:解釈の違いから誤解を招く場合があります。
特定の組織を連想させる模様
一見無害に見えるデザインでも、特定の組織や思想を連想させる場合があります。
例えば、蜘蛛の巣のデザインは、一部の国では刑務所での服役経験を意味することがあります。
また、涙のマークは、犯罪歴やギャングとの関連を疑われる可能性があります。
数字の組み合わせが特定の思想を表現するコードとして使われることもあり、「88」や「14」などの数字は、極端な政治思想を連想させる場合があります。
このようなデザインは、意図せず誤解を招き、社会生活に支障をきたす可能性があります。
特に海外では、そのタトゥーが危険な状況を引き起こす可能性もあるため、デザインの選択には細心の注意が必要です。
選んだデザインが特定のコミュニティで持つ意味について、事前に十分な調査をすることが重要です。
犯罪組織との関連を連想させるデザイン
スパイダーウェブ
意味:一部の国では、スパイダーウェブのタトゥーは刑務所にいた経験や、ギャングへの所属を示すことがあります。
危険性:特定のコミュニティで誤解され、危険な状況に巻き込まれる可能性があります。
ティアドロップ(涙の形)
意味:アメリカのギャング文化では、涙のタトゥーは「殺人を犯したこと」や「亡き仲間への追悼」を意味する場合があります。
危険性:犯罪歴やギャング関連を疑われる可能性があります。
三つの点(∴)
意味:一部のギャングでは「Mi Vida Loca(クレイジーな人生)」を表し、犯罪や暴力の象徴とされることがあります。
危険性:ギャングと関係があると見なされる可能性があります。
ナンバータトゥー
意味:特定の極端な政治思想を示すものと解釈されることがあります。
例: 88(Hはアルファベットで8番目の文字=Heil Hitler)、14(白人至上主義のスローガンの14語)
危険性:これらの数字を知らずにタトゥーにすると、極右思想の支持者と誤解されるリスクがあります。
日本の伝統的なデザイン
鯉や龍のタトゥー
意味:ヤクザの象徴とされる場合があります。
危険性:日本の伝統的なデザインであっても、特定の文化圏では犯罪組織の一員と誤解される可能性があります。
宗教的シンボルの扱い方
宗教的なシンボルをタトゥーのデザインとして使用する場合は、特に慎重な配慮が必要です。
オームマーク(ॐ)や梵字などの宗教的文字、仏像などの聖なる象徴は、その宗教の信者にとって重要な意味を持ちます。
これらを適切な知識や理解なしに使用することは、その宗教や文化に対する冒涜と受け取られる可能性があります。
例えば、仏教やヒンドゥー教の神聖なシンボルを装飾的な目的で使用することは、信者の方々の感情を傷つける可能性があります。
また、単に見た目が気に入ったという理由で宗教的なシンボルを選ぶことは避けるべきです。
宗教的なデザインを選ぶ場合は、その意味や背景を十分に理解し、敬意を持って扱うことが大切です。
必要に応じて、その宗教に詳しい方に相談することをお勧めします。
宗教的シンボルで注意が必要なもの
仏教やヒンドゥー教の神聖なシンボル(オーム(ॐ)、仏像、蓮の花)
意味:神聖で崇拝の対象ですが、タトゥーとして使用することが不敬とされる場合があります。
危険性:特定の地域や宗教の信者から批判や反発を受けることがあります。
梵字(ぼんじ)
意味:神仏への祈りを込めた文字ですが、適切な知識なしに選ぶと意味を誤解することがあります。
危険性:宗教的シンボルを軽視していると見なされる可能性があります。
以上のように、特定の意味を持つタトゥーデザインは数多く存在します。
ここで紹介したものは、その一部に過ぎません。
タトゥーのデザインには、文化や歴史、信仰、所属などに関連した深い意味が込められていることがあります。
そのため、見た目の美しさだけでなく、そのデザインが持つ意味や背景を十分に理解し、慎重に選ぶことが重要です。
デザインを決める前に、必ず専門家に相談し、その意味について詳しく調べることをお勧めします。
「失敗しないタトゥーデザインの決め方と重要な8つの基礎知識」についての総括
記事のポイントをまとめます。
- デザインを決める前に、タトゥーの永続性と影響を十分に理解する
- 入れる場所は将来の生活を考慮して慎重に選択する
- プロの彫師と十分な相談を重ねることが重要
- カラーとモノクロの選択は後からの変更が困難なため慎重に決める
- 恋人の名前など感情的な判断でのデザイン選びは避ける
- 文化的背景や意味を十分に理解してからデザインを選ぶ
- 特定の組織や思想を連想させるデザインは避ける
- 宗教的シンボルの使用は特に慎重に検討する
- デザインの大きさは体のバランスを考慮して決める
- アフターケアについても事前に十分な情報を得ておく
本記事では、タトゥーデザインの選び方について、基本的な注意点から避けるべきデザインまで幅広く解説しました。
一生消えることのないタトゥーだからこそ、慎重にデザインを選び、後悔のない選択をしましょう。